秋の夜風にのって、ふわりと甘い香りが庭いっぱいに広がりました。
我が家の金木犀(fragrant orange osmanthus)が、今年も満開です🌳🌼
この木は、妹の記念樹として植えたもの。
季節が巡るたびに花を咲かせて、家族の思い出とともに静かに成長してきました。
優しい香りに包まれると、あの頃の小さな妹の笑顔がふと浮かびます。

私の記念樹「ハナミズキ」はこちらのページでまとめています🌸

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昼と夜、それぞれの金木犀の表情
昼と夜では、同じ金木犀でもまったく違う姿に見えるから不思議です。
どちらの表情も、それぞれに秋らしい趣があります。
昼の金木犀
昼間の金木犀は、太陽の光を浴びて元気いっぱい。

濃い緑の葉の間から顔をのぞかせるオレンジ色の花が、まるで小さな星のように輝きます。


オレンジ色の小さな花が枝のあいだからこぼれるように咲き、近づくとふわっと甘い香り。
風が吹くたびに香りが広がって、庭全体が明るく包まれるような気がします。
花の命は短く、満開の時期はほんの数日。
だからこそ、太陽の下で咲く姿を見られる時間を大切に感じます。
青空を背景にした金木犀のオレンジ色は、秋そのものの色ですね。
夜の金木犀
一方、夜の金木犀は少し大人びた雰囲気に。

ライトに照らされて深い緑が艶めき、花の色がしっとりと浮かび上がります。
風が通り抜けるたび、ふわりと漂う香りが心を落ち着かせてくれます。


昼間の賑やかさが嘘のように、夜の金木犀はしっとりと静か。
花の香りとともに、季節の移ろいを感じながら過ごすひとときは、どこか懐かしくて穏やかです。
ちょっとした思い出
この金木犀には、少しひやっとした思い出もあります。
まだ木が小さかったころ、枝の奥に🐝の巣ができてしまったことがありました。
見つけたときは本当に心配で、家族みんなでそっと距離を取りながら見守ったのを覚えています。

写真を探したけれど、そのときの記録は見つからず……。
でも、心に残る印象は今も鮮明です。
自然の中で生きるということを、あのとき少し学んだ気がします。
育成Q&A
金木犀って、どうやってお世話してるの?
花が終わったあとに軽く剪定するくらいだね。混み合った枝を整えると風通しがよくなるし、翌年も花が咲きやすくなるよ。
金木犀は、意外と手のかからない木。
毎年同じ場所で花を咲かせてくれる、頼もしい庭の住人です。
過去にハチ🐝が来たこともあったけど、やっぱりお花の香りのせいかな!?
そうだね。香りが強い時期は虫たちも集まりやすいから、花の中をのぞくときはちょっと注意してね。
香りが魅力の金木犀ですが、その甘さは虫たちにも人気のようです。
ちょこっと感想
金木犀の香りが漂うと、我が家の秋が始まります。
姉妹それぞれの記念樹が季節を教えてくれるようで、庭を眺める時間がますます愛おしく感じます。
短い花の季節を、今年もゆっくり味わいたいと思います。

