毎年、秋になると庭の一角をやさしく彩ってくれるコスモス。
ところが今年は、思わず二度見してしまうような花が咲きました。
白とピンクが混ざった、まるで絵の具を溶かしたようなグラデーション。
同じ場所に種をまいたのに、どうしてこんな色になったのでしょう…?
このページでは、そんな我が家のコスモスの様子をお届けします。
コスモスの様子
8月の猛暑ではさすがに少し元気を失い、「今年は咲かないかもしれない」と心配しましたが、時間が経つにつれて、コスモスたちは見事に息を吹き返しました。
その変化を8月と10月の写真で比べてみると、まるで別の植物のようです。
暑さに耐え、秋の風とともに新しい姿を見せてくれた──そんなコスモスの強さと生命力を感じた季節でした。
8月のコスモス ― 真夏の暑さに耐える姿
8月のコスモスは、少し元気がなく、どこか寂しげな印象でした。
日差しが強く、地面の温度も高かったせいか、茎が細く、葉も少し焼けたような色に。
早めに咲いてしまった花は小さく、暑さに追われるように咲いては散っていきました。


「もしかして、今年はこのまま終わってしまうのかな…?」
そんな不安がよぎるほど、夏のコスモスは少し疲れて見えました。
10月のコスモス ― 不思議な花色との出会い
ところが秋風が吹き始めた10月、庭の雰囲気が一変。
緑が勢いを取り戻し、茎もしっかりと立ち上がり、
次々と花が咲き始めました。


その中に、見慣れない色の花──白とピンクが混ざる、
まるで絞り染めのような模様をもつ花がありました。
花ごとに模様の出方が違い、ひとつとして同じものがない美しさで、まるで、暑い夏を乗り越えたご褒美のように感じられました。
「もしかして自然交配したのかもね」と話しながら、自然の力の不思議さにしみじみ。
気温や日差しによって、同じ株でも微妙に色が違う──そんな自然の繊細な変化を間近で感じた秋でした。
育成Q&A
今年のコスモス、白とピンクがまざってるのがすごく不思議!😳🩷🤍
同じ場所で育てたのに、どうしてこんな模様が出たんだろう?
もしかすると、去年咲いていた濃いピンクのコスモスと自然に交配したのかもしれないね。
風や虫が花粉を運んで、次の年に違う色の花が咲くことがあるんだよ。

なるほど、自然の力ってすごいね!
他にも何か理由があるの?
そうね。気温や日照も関係しているかも。
秋の朝晩の冷え込みが強くなると、花の色素(アントシアニン)が出やすくなって、
模様やグラデーションがくっきり出ることもあるの。
同じ株でも、咲く時期や日の当たり方で少しずつ色が違うこともあるよ。
へぇ〜、自然交配と気温の両方が関係してるかもしれないんだね。
毎年見てるのに、こんなに変化があるなんて面白い!
自然がつくり出す、世界にひとつだけの花色。それを間近で見られた今年のコスモスは、まさに“小さな奇跡”でした。
ちょこっと感想
8月には元気がなく心配していたコスモスが、秋になって見違えるように花を咲かせてくれました。
その姿を見ていると、植物もちゃんと季節を感じ取りながら、自分のペースで成長しているのだと気づかされます。
白とピンクがまざる花を見つけたときの驚きと嬉しさは、きっとこの秋の思い出として長く残りそうです🌸
来年はどんな色が咲くのか──またひとつ、庭の季節を見守る楽しみが増えました。



