春から観察を続けてきたアメジストセージ。
4月には“ふわふわ”とした新芽や小さな花を見つけて喜んでいましたが、季節が進むにつれて姿がどんどん変わってきました。
アメジストセージは、秋になると紫の花穂で庭を彩る宿根草。長い期間楽しめる丈夫さもあり、年を重ねるごとに株が充実していきます。花壇やフェンス沿いに植えると、その華やかさと存在感で秋の主役にもなる植物です。
今回は、その変化を振り返りながら、フェンスを飛び越えるほど勢いづいた今の様子を記録します。
アメジストセージの様子

7月27日
梅雨明けの頃、茎がぐんぐんと伸びてきました。
まだ花穂の姿は見えませんが、全体にしっかりとした緑が広がり、
初夏よりも株全体に厚みが出てきたように感じます。

葉はやや細長く、うっすらと産毛に覆われていて、陽の光を受けるとやさしく白っぽく輝きます。

8月5日
さらに背丈が伸び、節と節の間隔もやや広がってきました。
枝先には小さな蕾のような突起が見え始め、開花の準備が進んでいるようです。


一部の下葉が黄色くなり始めており、株のエネルギーが上部へ集中している様子がうかがえます。
この時期は日差しも強いので、水切れに注意しながら観察を続けています。
すっと伸びた茎に細長い葉が重なり合い、風が吹くとサラサラと揺れて、とても涼やかな景色をつくり出しています。
茎は春先に比べて太くしっかりし、少し触れただけでもハリを感じるほど。
葉は一枚一枚が厚みを増して、濃い緑が頼もしさを感じさせます。
まだつぼみの段階ですが、紫がかった小さな花穂があちこちに見えはじめ、これから秋の深まりとともに一斉に咲いていくのかと思うと、とても楽しみです💜🌿

つぼみは最初、緑がかった小さな塊のように見えますが、日に日に紫が強くなり、まるで色づきを待ちわびているかのよう。
株全体に均等に散らばっているので、咲きそろったときには一面の紫が広がりそうです。
全体を引いて眺めると、フェンスに沿って大きく広がった株が、まるで外の世界にまで元気を分けているかのようにのびのびしています。
高さはすでに人の腰ほどになり、フェンスの上からさらに顔を出して垂れかかる姿は迫力満点。
外を歩く人の目にも止まるほどの存在感があり、庭の景色がぐっと華やかになりました。
全体を引いて眺めると、フェンスに沿って大きく広がった株が、まるで外の世界にまで元気を分けているかのようにのびのびしています。

下のほうでは少し黄ばんだ葉も見られますが、それも茂りすぎて風通しが悪くなったり、日差しを遮られたりしている証拠。
むしろそれだけ株がしっかり育ち、力強く枝葉を伸ばしているのだと感じます😊✨
また、株元に目をやると、新しい芽も顔を出していて「次の世代」への準備も進んでいることがわかります。
宿根草ならではのリズムで、上に伸びる勢いと同時に、根元では翌年へつながる力も蓄えているのだと思うと、自然のしくみに感心してしまいます。

外にまで顔を出している姿は、なんだか誇らしげで頼もしくもあり、同時にちょっと愛らしくも見えます。倒れそうになるほどのボリューム感も、この時期ならではの生き生きとした成長の証。
花が咲きそろう前のこの「青々とした勢いの季節」も、実は見逃せない大切な瞬間。紫の花に目を奪われる前に、今だけのグリーンの迫力を楽しめるのも、育てている人の特権かもしれません。
育成Q&A
春から見てきたアメジストセージの成長を、母娘の会話を交えながら振り返ってみます。
季節ごとに印象が大きく変わる様子が面白く、観察しているだけで発見があります。
新芽の“ふわふわ”から力強さへ
4月に見つけた“ふわふわ”とは、なんか雰囲気が違う気がするね?
そうだね。4月に見えていたのは花芽がつく前の新芽や、やわらかい産毛に包まれた若い部分だったんだよ。今はぐんぐん成長して、茎もしっかりしてきたから、ふわふわ感よりも力強さが目立っているね。
若い芽特有の柔らかさから、今は成熟した茎や葉に変化。時間の経過で印象もガラッと変わってきました。
葉っぱの成長と株の充実
春から比べると葉っぱがぐんと伸びてきたよね?
その通り!夏にかけて葉が大きく広がって、株がさらに充実してきたんだ。
今はフェンスを飛び越えるくらい勢いがあるし、葉がたくさん茂ったことで、花を支える土台もしっかりしてきたよ。
葉が増えることで光合成も活発になり、株全体がぐっとたくましく。秋に咲く花への準備が着実に進んでいる証拠です。
でも下の方の葉っぱが黄色くなってきたのは大丈夫?
心配いらないよ。アメジストセージは生長が旺盛だから、古い葉が役目を終えて落ちるのは自然なこと。
むしろ新しい葉にエネルギーを送っているサインだと考えていいんだ。
我が家の育て方
水やりってどんな風にしてるの?
我が家のアメジストセージは地植えだけど、肥料はほとんど使わず、水やりの頻度をひかえめにして加湿を防ぐようにしているよ
・夏場は「ほぼ毎日朝晩」水やりをして、暑さで乾きやすい時期をサポート。
・涼しくなってきたら水やり頻度を控えめにして、過湿を防ぐようにしています。
・冬は地上部が枯れる宿根草なので、翌春にはまた新芽が芽吹くサイクル。
このため、冬の間は水やりは基本不要。ただし太陽が出て暖かい日だけ、ほんの少し与えることもあります。
じゃあ、ほぼ水やりだけでここまで育ってるんだね!
そうそう。手がかからないのに、秋には立派な紫の花を咲かせてくれるのがアメジストセージの魅力だと思うよ。
ちょこっと感想
フェンスを超えて外にまで顔を出している姿は、ちょっと誇らしげにも見えて可愛らしいです☺️
株全体がのびのびしているので、この勢いのまま秋の花盛りを迎えてくれたらいいなと思います。
紫の花穂が揺れる季節がやってくるのを想像すると、今の青々とした姿もまた大切な一瞬だと感じました。
特に印象的なのは「倒れそうなくらいの茂り具合」。
支柱を立てようか迷うほどのボリュームですが、それもアメジストセージの元気さの証。
頼もしさと同時に、手がかかる愛嬌もあって、育てているとますます愛着が湧いてきます。
紫の花穂が揺れる季節がやってくるのを想像すると、今の青々とした姿もまた大切な一瞬だと感じました💜🌿
季節が移ろうたびに変化を見せてくれるアメジストセージ。今年も「春のふわふわ」から「夏のぐんぐん成長」、そして「秋の華やかさ」へと物語を紡いでいます。来月以降、どんな姿を見せてくれるのか、これからも観察を続けていきたいと思います。





