2024年の夏、ベランダで育てたミニトマトが、少しずつ色づいていく姿を観察しました。
最初の青い実から、黄・オレンジ・赤へと変わるグラデーションは、何度見ても飽きない瞬間です。
今年も例年と同じように順調に育ちましたが、改めて「トマトの色づきってこんなにきれいだったんだ」と感じる場面が多くありました。
このページでは、2024年に育てたトマトの様子を写真とともに振り返ります。
ミニトマトの様子
我が家でトマトを育てるようになって、もう5〜6年ほどになります。
6月の初め頃に苗を迎えるのが、毎年の小さな恒例行事。鉢に植え替えたばかりの若い苗を見ながら、「今年はどんな実をつけてくれるかな」と話す時間も、育てる楽しみのひとつです。
2024年も、例年どおりベランダに2鉢を並べて育てました。


こちらの鉢では、上から赤→オレンジ→黄色→緑と、順番に色づいていく様子がとても印象的でした。
上部の実ほど熟すのが早く、下の方ではまだ青い実がゆっくりと生長中。
陽射しの角度や風の通り方で、同じ株でも表情が違うところが、トマト育成の面白いところです。
一方、別の鉢では黄色系のミニトマトが実りました。
全体に明るいオレンジ色が混じり、まるで太陽をそのまま閉じ込めたような色合いです。


途中、下葉が少し黄変する時期もありましたが、葉の込み合った部分を軽く剪定して風通しを良くしたことで、実の付きが安定しました。
水やりの加減も含めて、5年以上育ててきた経験が少しずつ活きてきたように感じます。
株全体としては健康的で、今年も十分な収穫を楽しむことができました。
毎年少しずつ違う“トマトの顔ぶれ”を見ていると、植物のたくましさと季節の変化を一緒に感じられる気がします。
育成Q&A
同じ枝でも、赤い実とまだ青い実が混ざってるけど、どうして?😳
実がついた順番や、日光の当たり方が関係しているよ!上の実ほど早く熟していくんだ。
朝の光がよく当たる上の方の実から、少しずつ赤く染まりはじめ、下の方はまだ青みが残っています。
風通しや葉のかぶり具合でも光の入り方が変わるので、同じ房の中でも色づきに差が出ます。
それでも、時間がたつにつれて全体が少しずつオレンジに変わっていく様子は、まるで小さな季節の移ろいを見ているよう。
観察していると、「次はこの実が赤くなりそうだな」と予想するのも楽しみのひとつです。
トマトは、同じ房でも上の方ほど日光を浴びやすく、また栄養も届きやすいので熟すのが早い傾向があります。
そのため、一房の中でグラデーションのような色の違いが生まれます。
ひとつの枝に、赤・橙・黄・緑の実が並んでいる姿は、育てている人だけが見られる“自然の色のリレー”のようです。
黄色いトマトは赤くならないの?
ならないよ。黄色やオレンジのトマトは、もともとその色で完熟する品種。酸味が控えめで食べやすいのが特徴だね。
黄色いトマトは、見た目も明るくて可愛らしい印象。
赤いトマトより皮がやわらかく、口に入れるとほんのり甘みが広がります。
色が変わらないので熟したかどうかが分かりにくいですが、ヘタのまわりが少し艶を帯び、果皮に透明感が出たころが食べ頃のサイン。
同じ「トマト」でも、色によって味や香りが違うのは、育ててみて初めて感じる面白さです。
ちょこっと感想
今年のトマトは、例年と同じように安定して実をつけ、元気に育ってくれました。
青い実が少しずつ黄や赤へと変わっていくグラデーションを見るたびに、毎年のことながら「やっぱり育ててよかったな」と感じます。
日々少しずつ色づいていくその過程は、ベランダの小さな季節の移ろいのよう。
来年もこの色の変化を楽しみながら、また一鉢ずつ丁寧に育てていきたいと思います。




