秋のお彼岸が近づくと、必ず庭に咲いてくれる不思議な花――彼岸花。
赤がもっとも有名ですが、実は白や黄色もあり、それぞれに違った雰囲気を持っています。
わが家でも長いあいだ咲き続けている株があり、記憶が曖昧なほど自然に庭に馴染んでいる存在です。
昨年も赤・白・黄色の3色が揃い、庭を彩ってくれた様子を記録に残しておきたいと思います。
彼岸花の様子
赤・白・黄色の彼岸花は、庭のあちこちで少しずつ距離をとるように咲いています。
赤はブラックベリーや金木犀、花桃の木の近く、白とクリーム色はもみの木や地植えの鬼灯のそば。
どれも違う場所で、秋のお彼岸が近づくころになると自然に顔を出してくれます。

赤い彼岸花
わが家で赤い彼岸花を見かけるようになったのは、一昨年くらいから。
はっきりとは覚えていないけれど、気がつけば庭の一角で咲くようになっていました。

真っ赤な花弁が放射状に広がる姿は、やはり彼岸花らしく、秋のお彼岸が近づくと「今年も咲いてくれた」と感じさせてくれます。


庭に赤が加わると一気に季節感が増し、華やかさも際立つようになりました。
白い彼岸花
ずっと前から庭にある白い彼岸花。
清らかな白が毎年のように咲いてくれるのですが、ある株は年を経るごとに少しずつクリーム色に変化してきました。
「同じ白でも、少し黄みを帯びると印象がまったく違うんだ」と気づかされ、長く見守ってきたからこそ感じられる変化だと思います。


群れて咲いた白花は、やわらかく庭を照らす灯りのような存在です。
黄色い彼岸花
黄色の彼岸花は、白の株が年を重ねて変化してきたもの。
赤や白に比べると数は少ないけれど、その珍しさから咲くたびに特別な喜びがあります。


淡いクリーム色の花弁は秋の陽ざしを受けると金色に見え、庭の彩りをやさしく包み込みます。
赤や白の力強さとは違う、あたたかな雰囲気を生み出してくれる色です。
育成Q&A
植えっぱなしでも大丈夫?
どうして彼岸花って、毎年ちょうどお彼岸の頃に咲くの?本当に不思議だね。
彼岸花は気温や日照時間に反応して花芽を伸ばすの。
だから毎年、お彼岸の時期に合わせるように花を咲かせるんだよ。
球根の力で育つから、植えっぱなしでも毎年花を見せてくれるんだ。
うちの彼岸花って、ほとんど何もしていないのに毎年咲いてるよね。ずぼら育成でも大丈夫なの?
大丈夫だよ。彼岸花は球根に栄養をしっかりため込むから、植えっぱなしでも毎年ちゃんと花を咲かせてくれるんだ。
葉の出る時期(冬〜春)に光さえ当たれば、特に手入れしなくても元気に育つんだよ。
わが家では特別な世話はしていません。水やりも肥料も意識していないのに、毎年同じように花を見せてくれます。
球根の力に頼りきりの、まさに「ずぼら育成」です。
植える場所によって違いはある?
赤と白・黄色で場所が違うけど、それで何か育ち方に差はあるのかな?
うーん、基本は同じ。全部地植えだし。赤は少し離れた場所にあるけど、どれも放任だから大きな差は出ないよ。
でも土の質や日当たりで花の勢いが変わることはあるね。白がクリーム色に変わったのも、その影響かもしれない。
ちょこっと感想
赤・白・黄色、それぞれに違った表情を見せるわが家の彼岸花。
赤は情熱的で華やかに、白は清らかで静かに、黄色はやさしく温かみにあふれていました。
同じ庭に咲く同じ花でも、色によってこんなにも印象が変わることに驚かされます。
昨年の記録を残すことで、また来年どんな姿を見せてくれるのか楽しみが広がります。









